hidemium's blog

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VMkernelごとのゲートウェイ設定を利用したL3でのiSCSI接続

前の記事では、Synology NASへのマルチパス接続を行ってみました。iSCSIは、TCP/IP を使用して SCSI コマンドを転送するプロトコルで、ネットワーク経由でブロック デバイスを使用できるようにします。vSphere 6.5からVMkernelごとにゲートウェイ設定が可能なため、L3でのiSCSI接続を行うことができます。今回はL3でのiSCSI接続を試してみようと思います。

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通常のiSCSIのベストプラクティスでは、遅延の影響とセキュリティ上の懸念から、iSCSI トラフィックを一般的なトラフィックから分離するために、L2を利用するのが一般的です。そのため、vSphereの動作を確認するための、実験的な位置づけですので、あまり実用的はありません。

構成

  • vCenter 7.0 U3
  • ESXi 7.0 Update 3
  • Windows Server 2019
  • Synology DS416slim

ネットワーク設定

  • ルーター側に、iSCSI用の通信をルーティングできるようにスタティックルートを追加します。

SynologyのネットワークとiSCSI LUNの設定

  • L3で接続できるように、SynologyのインターフェイスにESXiのiSCSIのVMkernelとは異なるVLANを設定します。
  • ルーターの仕様でジャンボフレームは利用できないため、インターフェイスのジャンボフレームは外しておきます。
  • iSCSI用のLUNを作成します。
  • iSCSIのTargetを作成します。
    • thickで作成してみます。
    • thickで作成すると、LUNと同じサイズでTargetを作成するとディスク使用率アラートが出るため、LUNよりある程度下回るサイズを指定します。
  • 今回はマルチパスを利用しないため、iSCSI Target でマルチセッション サポートは無効にします。

ESXiのネットワーク設定

ESXiのストレージ設定

  • ESXiのストレージアダプタ>ソフトウェアアダプタの追加をクリックします。
  • 動的検出に、Synologyのインターフェイスを設定します。
  • ストレージの再スキャンをクリックし、静的検出にiSCSIサーバーとターゲット名が表示されることを確認します。
  • 今回はマルチパスを利用しないため、パスをクリックし、パスが1本表示されていることを確認します。

パフォーマンスの確認

  • Windows Server 2019に追加したSynologyのデータストアのディスクを追加します。
  • Windows Server 2019にCrystalDiskMarkをインストールし、ストレージの性能を測定してみます。
  • シーケンシャルリードで1MiBのブロックサイズで19.290 MB/s、ランダムリードで4KiBのブロックサイズで12.965 MB/s、出ていました。
  • ルーターの仕様でジャンボフレームが出来ず、ルーター経由となったため性能は出ませんでしたが、L3でのiSCSI接続が出来ることが確認できました。

備考