hidemium's blog

日々学んだことをアウトプットする。

Synology NASのiSCSI TargeへESXiのマルチパス構成を設定する

最近は2.5GbEや10GbEの機種が増えてきましたが、自宅だと1GbEの利用をしている環境もまだまだ多いのではと思います。1GbEだと、Synolog NASiSCSI接続した場合だと実際の速度で115MB/s程度が上限になるかと思います。Synology NASiSCSI TargeへESXiのマルチパス構成を設定し、どの程度パフォーマンスがでるか試してみたいと思います。

構成

  • vCenter 7.0 U3
  • ESXi 7.0 Update 3
  • Windows Server 2019
  • Synology DS416slim

ネットワーク設定

  • スイッチ側で、iSCSI用にVLANを2つ用意し、Synologが接続するポートにAccessポートでVLANを設定しておきます。

SynologyのiSCSI LUNとTargetの設定

  • ネットワーク設定にて、2つのインターフェイスで異なるサブネットでIPアドレスを設定しておきます。
  • 2つのインターフェイスでジャンボフレームを設定しておきます。
  • iSCSI用のLUNを作成します。
  • iSCSIのTargetを作成します。
    • thickで作成してみます。
    • thickで作成すると、LUNと同じサイズでTargetを作成するとディスク使用率アラートが出るため、LUNよりある程度下回るサイズを指定します。
  • iSCSI Target でマルチセッション サポートを有効にします。
    • こちらの設定を有効にしないと、マルチパスが利用できません。

ESXiのネットワーク設定

  • ESXiの物理アダプタにNICが2本接続されていることを確認します。
  • オンボードNICとUSB NICはそれぞれ異なるvSwtichに接続しておきます。
    • vSwtich0にオンボードNIC、vDSにUSB NICを接続しています。
    • vSwitchまたはvDSに両方のNICを接続する場合は、VMkernel用のポートグループでVLANごとにアップリンクを有効なアダプタ、未使用アダプタでオンボードNICとUSB NICを紐づける必要があります。
  • 用意した2つのVLANごとにiSCSI用VMkernel用のポートグループとVMkernelを作成します。
  • vSwtich0、vDS、VMkernelでジャンボフレームを設定しておきます。

ESXiのストレージ設定

  • ESXiのストレージアダプタ>ソフトウェアアダプタの追加をクリックします。
  • 動的検出に、Synologyの2つのインターフェイスを設定します。
  • ストレージの再スキャンをクリックし、静的検出にiSCSIサーバーとターゲット名が表示されることを確認します。
  • iSCSI用のVMkernelを異なるサブネットに分けて作成しているため、ポートバインディグの設定は不要となるため、そのままとします。
    • iSCSIのVMkernelを同一サブネット上に設ける場合、基本的にはそのうちの1つしか使われません。
  • パスをクリックし、パスが2本表示されていることを確認します。
    • マルチパスが有効になっていれば、パスが2本表示されますが、有効ではない場合1本しか表示されません。
  • ストレージのインベントリに移動し、新しいデータストアの画面を開き、データストア名の指定とVMFS6でフォーマットを行います。
  • 新規に追加されたSynologyのデータストアをクリックし、接続とマルチパスをクリックし、パス選択ポリシーをRound Robinに変更します。
  • ハードウェア アクセラレーションをクリックすると、サポート対象となっていることが分かり、VAAIが利用可能であることが分かります。
  • ラウンド ロビンの IOPS 制限をデフォルトの 1000 から 1 に調整します。

パフォーマンスの確認

  • Windows Server 2019に追加したSynologyのデータストアのディスクを追加します。
  • Windows Server 2019にCrystalDiskMarkをインストールし、ストレージの性能を測定してみます。
  • シーケンシャルリードで1MiBのブロックサイズで177.652 MB/s、ランダムリードで4KiBのブロックサイズで55.368 MB/s、出ていました。
  • 1GbEだけでは115MB/s程度が上限だっため、上限はある程度超えることを確認できました。
  • ラウンド ロビンの IOPS 制限を1000だと、シーケンシャルリードで1MiBのブロックサイズで114.900 MB/s、ランダムリードで4KiBのブロックサイズで54.889 MB/s、出ていました。

備考

  • homelabの構成として現在は以下のように行っており、共有ストレージは利用しない構成としております。
  • Synology NASのファンの音がうるさいこと、NVMeのローカルディスクがシーケンシャルリードで1MiBのブロックサイズで3547.89 MB/sと高速であり、homelabでは1GbEのネットワークを利用した共有ディスクはOSの領域としては利用しなくてもよいかもしれないです。

参考